デザインについて考える(シンガポール①)

 

まずは、絶対に3 色しか使わないぞ!という心意気に拍手を送りたくなる。
側面にある製造会社や商品の説明なども赤で印刷されているので、書かれた⾔葉が読めなければあらゆる説明が注意書きにも⾒えてくる(中身はお茶の葉です)。

使用する色数は限られているのにもかかわらず、限られた画角からあふれ出さんばかりに
ダイナミックに描かれたお茶の葉の絵と商品名とのレイアウトバランスも素晴らしい。
背景のボーダーとチェックの色遣いは上手に絵と商品名との色の対比を押さえているので、
パッと⾒のインパクトは絶大だが目になじむ。

そしてこのパッケージの秀逸な点はやはり、保存性を捨てたことによって得たテクスチャ
ー(肌触り)にあると思う。ただお茶の葉を紙で包んだだけのこの素朴なパッケージはそのシンプルさゆえに、お茶の葉とはこれほどに柔らかく、軽いものだったのかと手で触った感覚を通して、改めて気づかせてくれる。それはお茶が飲み物として決してくどくなく、
飲めば爽快感を与えてくれるものだと想像させてくれる。

シンガポールではお茶を飲むことが生活の一部として愛され、楽しまれて、空気のようにただよっている。そんなことをそっと教えてくれるような、シンプルイズベストなパッケ
ージデザイン。

このお店で⾒かけました。地元の人が多く集まる食堂。

海外ではいつも珍しいものを食べようとおもいつつ、ついついガイドブックに載っている有名なものを食べてしまう。肉骨茶。スープはスパイシー&あっさり系。唐辛子を浸した醤油のようなソースに肉をちょんちょんとつけて食べても美味しい。

お茶に使うお湯はセルフサービス。炭火で沸かしております。近くにいると暑い。